こんにちは、カインズサービス「メディア事業部」の山田です。
今回は、このようなことで悩んでいる人におすすめしたい書籍を紹介します。
- 職場の人間関係で悩んでいる
- 周囲に感情的になりやすい人がいる
- 自分の感情がコントロールできない
- 本物の礼儀正しさを学びたい
仕事における1番の悩みは、「人間関係」だと言われています。
多くのビジネスパーソンは、仕事上の人間関係で問題が起きることによって、本来のパフォーマンスを発揮できなくなってしまいます。
そう考えるならば、なるべく人間関係を円滑にして、いかに自分の精神状態を安定させられるかが、仕事で成果を出す上で最も大切になるでしょう。
より良い人間関係を作り上げるためには、「礼儀正しさ」こそが「最強の生存戦略」だと説かれた書籍があります。
Think CIVILITY「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である
今回は本書の一部を引用しつつ、書評していきます。
「職場の人間関係で悩んでいる」「自分の感情がコントロールできずに悩んでいる」という人は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
無礼な人は組織に悪影響を与える
まず、本書では「無礼な振る舞いをする人」が組織に与える損害を以下のように定義しています。
- 無礼な人は同僚の健康を害する
- 無礼な人は会社に損害をもたらす
- 無礼な人はまわりの思考能力を下げる
- 無礼な人はまわりの認知能力を下げる
- 無礼な人はまわりを攻撃する
職場に高圧的で無礼な人がいると、それだけで一緒に働いている人の健康に影響を及ぼします。
また、直接被害にあってない人の思考能力・認知能力も下げてしまうので、組織にいる一人一人の生産性が下がってしまうことで、会社としても大きな損害につながってしまうのです。
無礼な態度を軽く見てはいけない。ほんのちょっとした言葉、態度が重大な影響を及ぼすことがある。
引用元:Think CIVILITY「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である
しかも、特定の個人だけでなく、組織全体に影響が及ぶことも多い。
この問題についてそろそろ真剣に考えるべき時だと私は考えている。
たいしたことはない、と甘く見て放置していると、いつか取り返しのつかない事態になってしまう恐れもある。
職場内で起きる「無礼な態度」は、些細なことであったとしても、早期的に芽を摘むことが大切です。
相手を軽んじた態度、相手に思いやりのない言動は、どんな立場の人間であろうと許される行為ではないということを、組織全体で共有しておくことが必要ではないでしょうか。
無礼な人の行為はあらゆるところに損害を生む
そして、無礼な人の影響は社内だけではなく、やがては社外にも広がっていくことで、更なる大きな損害にも発展することがあります。
企業内に無礼な人がいるとわかると、顧客はたとえそれを直接見ていなくても、その企業との取引を避けるようになる。
引用元:Think CIVILITY「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である
当然のことですが、無礼な人が放置されていて、社内教育が徹底できていない企業だと分かれば、取引するのはなるべく避けたいと、考えるのはどこの企業も一緒ですよね。
もっと深刻なのは、無礼な人が近くにいるだけで、周りの人たちもその影響を受けてしまい、無意識のうちに破壊的、攻撃的な思考になりやすくなるという点です。
これこそが、無礼な人が組織に与える最大の悪影響だといえます。
礼儀正しさを重んじることの大切さ
礼儀正しさを大切にするメリットは、自分のキャリアや立場を向上させていけることでしょう。
大きな仕事が回ってくるようになったり、自分のキャリアや出世へのチャンスが高まる。
引用元:Think CIVILITY「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である
自分の企業の中での影響力を高め、キャリアをより良いものにするには、無礼な態度よりも、他人に対し敬意と礼節のある態度を取る方が得策である。
常に不満を言っていたり、無礼な態度をとる人からは仕事上のチャンスは遠ざかりますが、逆に他人に対して常に敬意を払い、感謝を忘れない人は、周囲からの信頼が高まります。
それは回り回って、自分自身の功績として返ってきます。
礼儀正しさを大切にする最大のメリットはここにあるでしょう。また、組織のリーダーの立場にある人こそ、部下への礼儀を重んじることが大切です。
人は尊重されると、自分に価値があると感じ、力を発揮することができる。リーダーの礼節ある態度は部下の気分を高め、その人が属するチームや企業の業績も上げることができる。
引用元:Think CIVILITY「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である
仕事のやりがい、報酬といったところに働く価値を感じている人もいると思いますが、「働く環境」というものこそ、長く働いていく上で最も大切ではないでしょうか。
自分自身が尊重されず、否定ばかりされている環境にいるのと、自分自身が尊重されていて、肯定されている環境にいるのとでは、パフォーマンスそのものにも大きな差が出るはずです。
組織のリーダーはこの事実を認識して、礼儀正しさを徹底していくことで、組織自体を大きく成長させていくことにつながっていくのではないでしょうか。
あなたの礼儀正しさレベルをチェック
本書から礼儀正しさレベルをチェックできる表が掲載されていたので、一部引用させて頂きます。
自分の礼儀正しさをあらためてチェックしてみてください。
絶対に ない | まずない | 時々ある | 頻繁に ある | いつも こうだ | |
他人の話を途中で遮る | |||||
人を見下すような話し方をする | |||||
他人に対し無愛想な話し方をする | |||||
無礼、不躾なメールを送る | |||||
他人が何かする度に失敗したと決めつける | |||||
他人が何かをしてくれても 当たり前だと思い、感謝しない | |||||
噂話を広める | |||||
不必要に人を待たせることが多い | |||||
スマートフォンの画面ばかり 見て、目の前にいる人を見ない | |||||
会議に遅れる、 あるいは会議から中座する。 しかも理由をまったく言わない | |||||
他人を軽蔑したような、 その人の名誉を傷つけるような発言をする |
一つでも「頻繁にある」「いつもこうだ」にチェックがついた人は、自分の無礼な行為について、あらためて気をつける必要がありますね。
礼儀正しさを身につけるための5つのコツ
礼儀正しさを身につけていくためには、以下の5つのコツを意識することが大切です。
- 与える人になる
- 成果を共有する
- 相手に感謝し、褒める
- 素早くフィードバックする
- 仕事の意義を考える
まず、与える人になることです。「GIVE&TAKE」には、他者に正しいGIVEができる人こそ、大きな成功を勝ち取ることができると書かれています。
誰かを助けたり助けられたりすることで、自分の評価が高まることがあるかもしれませんが、その評価を決して独り占めすることなく周りとちゃんと共有していくこと。
他者に感謝して、良いと思ったことはすぐに褒めて、素早くフィードバックをすること。
お客様のためにという、仕事の意義を大切にして、取り組むことで、自分自身の礼儀正しさは磨かれていくはずです。
自分の周囲にいる人達に敬意をもって品位ある態度で接していれば、その人達は成長していく。
引用元:Think CIVILITY「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である
反対に、同じ人たちに敬意のないひどい態度で接していれば、皆、ダメになっていく。
リチャード・ブランソン
「礼節」を高めていけば悩みは解決できる
本書では「礼節」という言葉がよく出てきます。
礼節とは「社会生活の秩序を保つために必要とされる行動・作法・礼儀」という意味です。
礼節とは人としての賢明さを表す行為です。
あなたに礼節があれば、仕事も、仕事を離れた人生も必ずうまくいくはずだ。
引用元:Think CIVILITY「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である
あなたが何歳でも、どういう環境にいようと、礼節を高める努力はできる。
自分の感情がコントロールできず、いつも周りと衝突しているような人でも、礼節を高めていくことはできます。それはどんな環境であろうと、いくつになっても身に着けることのできるスキルなのです。
本書を読むことで、きっと今のあなたが抱えている問題を打破し、自信を持って前に進むための助けとなるはずです。
記事を読んで気になったという人は、一度手にとってみることをおすすめします。
最後までお読みいただきありがとうございます。