カインズサービス「メディア事業部」の山田です。
仕事ができるようになりたい。
仕事ができる人に憧れている。
素早く最適解を選べるようになりたい。
一体どのような努力をしたら、実力のあるビジネスパーソンになれるのだろうか。
誰もが一度はこんな事を考えたことがあるのではないでしょうか?
本記事はこんなことでお悩みに方に向けた内容となっています。
- 仕事で結果が出ずに悩んでいる
- 鋭いアイデアを出せる人材になりたい
- 社内、社外で評価される人材になりたい
仕事ができるビジネスパーソンって憧れますし、誰もがそんな風になりたいと思っているのではないでしょうか?
結論ですが、今すぐに仕事ができるビジネスパーソンになりたいなら、「メタ思考力」を高める努力をしていきましょう。
本記事では、「メタ思考力の特徴」「メタ思考力を鍛える為のトレーニング方法」「頭の回転が速くなる必読本」についてそれぞれ解説していきたいと思います。
早速、行ってみましょう!
「メタ思考力」とは何か?
まず「メタ思考力」について解説していきます。
「メタ認知」という言葉がありますが、これは自分自身を客観的に見る能力のことを言います。
「メタ認知」が機能することで、他人から見た自分を意識する事が出来るので、自分の欠点を理解することによって、更に成長する事ができる、とても大切な能力の一つです。
そして、「メタ思考」とは、「ある物事を一つ上の視点から見て考える力」のことです。
これは「メタ認知」を活かした能力ですが、普段の自分では気づかない領域にまで、視野を広げて物事を考える能力、これを「メタ思考力」と呼びます。
自分の日頃の思考グセや思い込み、こういったモノは、自分の視野を狭くしてしまいます。
思考レベルを一つ上に持っていき、物事を俯瞰的に見る事ができれば、そこから様々な発想が生まれてくるはずです。
「メタ思考力」が高い人は物事を広い視野で見る事ができるので、「抽象化」する能力が高い人だとも言えます。
カインズサービス「メディア事業部」の山田です。 「うわ…仕事ができない人だなぁ…」って思われたくないですよね? 誰にでも「承認欲求」というものがあります。なので、誰もが周りから「あの人は仕事ができるなぁ」と認められたいと強く願[…]
メタ思考力=抽象化能力でもある
メタ思考力とは物事を抽象的に考える力でもあります。
『「具体⇆抽象」トレーニング』と言う書籍には、「具体化」と「抽象化」についてこのように書かれています。
- 抽象化=自由度を上げる事→逃げ道を増やす事
- 具体化=自由度を下げる事→逃げ道をなくす事
物事を抽象化(メタ思考力)する力というのは、考え方の自由度を上げる考え方の為、社会に様々な影響を与えてきました。
『「具体⇆抽象」トレーニング』の中では、「お金の抽象化」について語られていますが、お金はもともと物々交換から始まりましたが、はじめは具体的な物・形から始まり、どんどん抽象度をあげることによって、大きく形を変えてきました。
お金が具体→抽象されてきた結果
肉・魚・野菜
↓
貝殻・石
↓
金・銀・銅
↓
紙幣・硬貨
↓
電子データ
お金というものは、生きていく為に必要な食糧から始まり(具体化)、現代では形のない電子データになりました(抽象化)。これはまさにお金という物のあり方の自由度を上げていった結果ですね。
もしも、抽象化という考え方がなければ、お金はまた別の物になっていたかもしれません。
物事を抽象化させることによって、人間にとって便利なサービスが生まれる可能性が高まるのです。
「メタ思考力」が高い人の特徴
私が考える「メタ思考力」が高い人の特徴は以下の通りです。
- 0→1で何かを生み出す作業が得意
- 言語化する能力が高い
- 議論やディスカッションに強い
- 斬新な発想を持っている
- 人間関係に左右されない
- 物事の優先順位をつけている
- 生きる上での選択肢がたくさんあり自由度が高い
著名な経営者で言うと、Apple創業者のスティーブ・ジョブズ氏、Google創業者のラリー・ペイジ氏、ソフトバンクの孫正義氏など、様々なことに挑戦していて、常に新しいモノや価値を世の中に生み出している人たちは、特に「メタ思考力」が高い人と言えるでしょう。
まさに「トップビジネスパーソン」が持ち得る能力ですね。
「メタ思考力」が低いとAIに仕事を奪われる可能性がある
「メタ思考力」はスピード感の速い現代を生き抜いていく上で、必須能力といっても過言ではないです。
逆に「メタ思考力」が低いと、AIやテクノロジーに仕事が奪われていく可能性が高まります。
以前に日本の労働人口の約半分が人工知能やロボットに仕事が奪われるというニュースが出回りました。
>>日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で代替可能に
この記事に書かれているように、奪われる仕事というものは、すべてルーティン業務と呼ばれる単純作業が中心となっています。以下のグラフは日本企業が、「労働者からAIに切り替えたい」と考えている仕事をまとめたデータです。
【AI に代替を考えている業務】
「会計・財務・税務」「定型的な書類作成」「労務管理関係」「スケジュール等の調整」「販売・電話対応等の接客」を中心に、ルーティン作業のような、人を選ばずに誰にでも出来るような仕事は、いずれはAIやテクノロジーに代替えされていく可能性が高くなります。
このような仕事は、「メタ思考力」を必要としない仕事です。
だからこそ、AIや機械に置き換えられていく可能性が高いです。
いま、働き方の大転換に向けた強力な機運が生まれている。 カインズサービス「メディア事業部」の山田です。 世界的ベストセラーの「ライフシフト」で有名なリンダ・グラットン氏の新著『リデザイン・ワーク 新しい働き方』では、「私たちの[…]
自分で仕事を生み出せる人が最強
ここまで「メタ思考力」の必要性について解説してきましたが、これから先、仕事が奪われる可能性があるのであれば、自分で仕事を生み出す側になればいいのではないでしょうか。
いずれ自分の仕事は機械に奪われるかもしれない、と不安になるよりも、今から「自分で仕事を作り出せる人間」になっておくことが重要です。
「コミュニケーション能力」だって、「リーダーシップ」でさえも、いつかスキルの陳腐化が起きる時がくるかもしれません。しかし、自分で仕事が作り出せれば、仕事が途絶えることはないですよね。
「メタ思考力」を鍛える為の3つのトレーニング方法
では、その「メタ思考力」はどうやって鍛えていけばいいのか?以下のことに取り組んでいきましょう。
「Why型思考」で「なぜ?」を問い続ける
Why型思考で「なぜ?」を問い続けていくことで、メタ思考力は上がっていきます。
Why型思考とは、相手から依頼された事にすぐに対応するのではなく、その依頼された内容に対して、「それはなぜやるのか?」「それはなぜ必要なのか?」と、一度立ち止まって深く考える思考法です。
与えられたこと、依頼されたことを、思考停止して「YES」というだけでは、相手の期待値を超える提案は不可能です。
まず、Why(なぜ)で考えることで、一つ上のレベルで物事を考える事が出来ます。
相手が求めている事の裏側にある「心の声」を考え抜くことで、相手の期待値を超えるような提案を生む事が出来るはずです。
「アナロジー思考」で物事の共通点を探すゲームをする
日頃、生活している中で出会う物に対して、これは何かと共通点がないか?ということを考えるゲームをしましょう。
『メタ思考トレーニング 発想力が飛躍的にアップする34問 (PHPビジネス新書)』では「アナロジー思考」という考え方が出てきます。
アナロジー思考の基本にあるのは抽象化の考え方です。
引用元:メタ思考トレーニング 発想力が飛躍的にアップする34問
抽象化とは、複数の具体的な事象に高次の共通点を見つけて一般化することです。
そこで見つけた共通点を基にして一見まったく異なるように見えるものをつなげることで新しい発想を生み出すことができるようになります。
例えば、アナロジー思考(抽象化)を使って、「コピー機」と「業務用コーヒーマシン」の共通点を探してみます。
答えは、「追加で購入が必要なものがある」です。追加で購入が必要なものとは「消耗品」ですね。
コピー機であれば、「トナー」。業務用コーヒマシンであれば「定期的に交換するパーツ」です。
そして、両者とも「メンテナンス費用」も発生しますね。これを「替え刃モデルビジネス」と言います。
このアナロジー思考を活用して、「替え刃モデルビジネス」を他の事に転用できないか?と考えることで、また新たなビジネスモデルのヒントに繋がったりするのです。
日頃から、物事の共通点を探すことをゲーム感覚のような習慣にしておくと「発想力」が鍛えられるはずです。
自分の思考をメモ書きする習慣を作る
自分の頭に浮かんだ思考を、メモとして書き出す習慣を持ちましょう。
『ゼロ秒思考』では、メモする事が最も「考える力」を鍛えるトレーニングになると書かれています。
特に以下のような傾向がある方には、メモ書きはとっておきのトレーニング方法です。
- とにかく優柔不断だ
- 考えても深い思考にならない
- 時間通りに計画が進まない
- 考えても考えても時間ばかり経過していく
- 気になる事があるとパフォーマンスが下がる
『ゼロ秒思考』では「メモする行動で得られる効果」を以下のように説いています。
心の整理をし、考えをまとめ、深める方法があったら、誰でも別人のように成長できる。
引用元:ゼロ秒思考
仕事ができるようになる。コミュニケーションの悩みも減り、不必要な苦しみから少なからず解放されて生きていくことができる。
メモをすることで、心の整理ができ、自分の考えがまとまり、思考が深まっていく。よって別人のように成長していける。
仕事に良い影響が出て、対人関係での消耗が減り、自由に生きられるというところまで繋がっていくのです。メモ手法について詳しく知りたい人は『ゼロ秒思考』を手に取ってみてください。
こんにちは、カインズサービス「メディア事業部」の山田です。 今回はメディア事業部からおすすめしたい書籍をご紹介します。 自分の考えがまとまらない自分の悩みを解決したい問題解決能力や発想力を磨きたい こんなことでお悩みの人[…]
頭の回転が速くなるビジネス本3選
頭の回転が速くなるビジネス本3選をあらためて紹介します。
- 「具体⇔抽象」トレーニング 思考力が飛躍的にアップする29問
- メタ思考トレーニング 発想力が飛躍的にアップする34問
- ゼロ秒思考
ビジネスパーソンとして、更にワンランク上の実力を身につける為にも、「メタ思考力」を鍛えて、日頃からトレーニングして、ライバルに負けないビジネス戦闘力を勝ち取っていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。