カインズサービス「メディア事業部」の久木山です。
今回は、高橋俊介氏の著書【キャリアを作る独学力】を読んで、独学力を高めるポイントを5つまとめてみました。
本記事は、こんな人におすすめです。
- キャリアアップしたい人
- リスキリング、独学といっても何をしたら良いかわからない人。
- 独学力を高めたい人
最近では、「リスキリング」が高い注目を集めています。キャリアップしていくには、自ら主体的に学ぶこと「独学」が欠かせません。
キャリアを作り上げていく「独学力」に興味のあるという方は、ぜひ最後まで読んで参考になさってください。
まずは、「独学力が高い人」の定義付けをしていきます。
独学力が高い人とはどんな特徴の人なのか
本書では、独学力を高めるためには、外向きにヨコのつながりで学びあうことが重要だと述べられています。
「内向き」ではなく「外向き」に「タテ」ではなく「ヨコ」で学ぶ事です
キャリアを作る独学力より引用
ここでいう「内」とは、社内を表し、「タテ」とは上下関係の序列(年功序列、タテ型OJT)を意味しています。
社内だけではなく社外のコミュニティに参加して、専門性を追求している人と学び合い、刺激を受けることが大切だということです。
もちろん社内で学べることも多くありますし、タテ型OJTから学ぶことも多いと思います。しかしながら、独学力を高めるためには、「内向き」を超えて、学びのスタイルを「外向き」にして、会社の枠を超えて様々な人と学びあうことがより重要です。
つまり独学力の高い人とは、受け身の学びから脱却し、主体的に学んでいく人であると定義することができます。
独学力を高めるための5つのポイント
それでは、独学力を高めるための5つのポイントについて解説します。
①内省と棚卸
内省と棚卸しで、気づきを得る
キャリアを作る独学力より引用
まずは、自分が学んできたことの整理が必要です。そして、なぜ自分がそれを学んできたのか、何が動機付けになっていたのかを理解することがポイントになります。
私の場合は、人力車の仕事(人力俥夫)の経験が挙げられます。
人力車の仕事では、コミュニケーション能力と営業について学びました。人と話すことが好きだったので、それが頑張る動機付けになっていたと理解しています。
現在は1名でも多くの方の転職を支援したいという理由から、人材業界や採用に関して日々学んでいます。
②社外でのつながり
「自分の人的ネットワークは開いているか」を再検証する
キャリアを作る独学力より引用
もし、あなたが「閉じた関係性」の中で人生を生きていると思ったら注意が必要です。
常に一緒にいる会社の同僚や家族以外の、専門性を持った、学びの分野が同じ人たちとの関わりを作ってみましょう。こういった「ヨコ」のつながりを持つと、自分の学びの抜け(足りないこと)に気づくことにもつながります。
それにはリスクを伴いますが、「開いた関係」に自己投資をしていかないと人生は行き詰まってしまいます。自分の人的ネットワークは開いているか、閉じているか、再検証してみましょう。
③自分に適した勉強法を選ぶ
自分の「心の利き手」を活かすテーマを見つけ、自分に適した勉強法を選ぶ
キャリアを作る独学力より引用
本著では、「心の利き手」とは人が無意識のうちに、普段得意としている考え方や行動、あるいは、自分の特有の思考行動と述べられています。
利き手ではない手では、字を書くことも、箸をつかうこともままならず、ストレスが溜まると思います。
「独学」においても同じことで、自分に向いていないと思うテーマは、心の利き手を使いこなすことができていないと言えるでしょう。自分に合ったテーマを探し、好きな勉強方法で学んでいくことが大切です。
④先生を求めずに、自ら主体的に学ぶ
「学びの序列」にとらわれない
キャリアを作る独学力より引用
本著では、日本は「先生病」だと述べられています。これは、何かを学ぶためには先生や師匠が必要という考えに基づいています。しかしながら、学びを師弟関係の序列でとらえている限り、独学はできません。
師弟関係を批判しているわけではなく、先生(教えてくれる人)がいないと学ぶことができないという受動的な考えを脱し、主体的に自ら学んでいく姿勢が重要だということです。
⑤顧客のためになる情報提供を意識して学ぶ
顧客から「対等なパートナー」として認識されるために必要な独学を行う。
キャリアを作る独学力より引用
何を学ぶかは、顧客との関係性の視点からも見つけることが可能です。
大切なことは、常に顧客の一歩先を行き、顧客をガイドする知識や専門性を身に付けることです。特定の顧客を意識し、どんな情報を提供すれば顧客の利益になるのか
どんな行いや話が顧客の興味を引き、信頼されるのかを意識しながら学ぶことが大切です。
まとめ:キャリアを作る「独学力」を高める5つのポイント
今回は独学力を高めるポイントを5つご紹介させていただきました。
主体性をもって自ら学ぶことの大切さが少しでも伝わったなら嬉しいです。
また、本記事があなたの学びのきっかけとなることを祈っています。
本著では、より具体的な「独学を実践するためのヒント」が満載ですので、是非一度手に取ってみてください。最後までお読みいただきありがとうございました。